白血病の「がん告知」

白血病は「血液のがん」と呼ばれます。普通は「がん」と言えば、患者さんにどのように告知をすれば良いのか悩んだり、タイミングを考えて、出来る限り患者さんが絶望的にさせないような工夫をするものです。

しかし、白血病には「がん告知」といった事はあまりなされません。

白血病が「血液のがん」と呼ばれるのは、血液を作る細胞が正常に発達しない、裏を返せば異常な発達をして血液の成分ががん化し、それが増殖して全身にめぐる病気です。
ですので、白血病であることが判った時点で、血液は全身にめぐっているために、がんが全身に転移しているという事にもなるわけです。

つまり、白血病が判った時点で、速やかにそれ以上の増殖を止める為の治療を進めることが生存率を上げる事にもつながることになります。
という事で、白血病では医師が発見した時点で一分一秒でも患者さんにすぐに告知して治療を速やかに開始する事が重要となってくるので、告知なんて考えている余裕や時間はないのです。

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